用語詳細
廃用症候群
読み方:はいようしょうこうぐん
病気や怪我などによって長期で身体が動かせないことにより発生する心身機能の低下のこと。生活不活発病とも呼ばれる。
POINT
主な廃用症候群の種類と注意点
・筋萎縮:移動が困難になる。リハビリや早期離床が必要。
・骨萎縮:骨は委縮して折れやすくなる。無理のない運動を心がける。
・関節の拘縮:関節が固まって動かせなくなる。少しずつでも関節を動かす必要がある。
・褥瘡:床ずれ。体位を変える、スキンケア、適切な栄養管理が必要。
・肺炎:肺換気量が減少し、沈下性肺炎発症が起こりやすくなる。
・起立性低血圧:立位や座位になる際に、顔面蒼白、めまい、発汗などが起きる。立位訓練や降圧剤を使用して予防する。
・抑うつ状態:気分の落ち込み、やる気の喪失など精神的に不安な状態になる。積極的な声かけ、話を聞く等コミュニケーションを心がける。
・便秘:水分や食物繊維を意識的に摂り、軽い運動をする。
・精神機能の低下:精神的な機能が衰え、廃用性認知症など脳機能へ影響をする場合がある。