こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」で、ヘルパーとして活躍をする出畑さんにインタビューを行いました。
長年、医療や介護の現場で働いてきた出畑さんが、お二人のお子さんを育てながら、クラウドケアでヘルパーに応募したきっかけや、働きがいなどをお聞きしました。
▼前回のヘルパーインタビューはコチラ▼
- 看護と介護を両立して成長につなげたい。
- カルテ上の情報ばかりにとらわれず、目の前の利用者さまと向き合う
- 自分を道具として使い、人間力を活かしながら、おひとりおひとりに寄り添う
- クラウドケアなら、自分自身の考える介護を実現できる
看護と介護を両立して成長につなげたい。
ーー出畑さんについて教えてください。
私は小学校低学年の頃から看護師という仕事に憧れていて、夢を叶えた形で東京の大学病院に勤め始めました。
私が新卒で配属となったのは循環器科。人工呼吸器や重要薬剤投薬の管理、心電図アラームの緊張感、急変対応、効率的に動く事が求められる日々など、自分の特性とのギャップが大きく悩んだり自信を無くして辛い時期がありました。
笑えないほどぼろぼろの時期もありましたが、看護職を選んだことを後悔した事はありませんし、看護師を辞める選択肢は浮かばなかったのです。
先輩や友人、患者様に支えられて経験を積ませていただき、ライフイベントを機会に病院をはなれ、介護施設に転職しました。
介護現場での看護師の役割はやり甲斐が大きくて!
健康寿命の延伸や、介護予防を意識した取り組み、慢性疾患を抱えながらその人の望む形に近づけるケアを考えるなど、医師の指示ばかりにフォーカスしないオリジナルのケアか活きるって素晴らしくて。
現在は夫と協力し二人の子供を育てながら、介護施設(小規模多機能型居宅介護施設※)およびクラウドケアで働いています。
※小規模多機能型居宅介護施設とは、介護保険制度による地域密着型サービスのひとつです。
通所(デイサービス)、ショートステイ、訪問介護を複合的に提供しています。その他の施設について、詳しくはこちらの記事をご覧ください
—— 介護の仕事に転身して、どんな気づきがありましたか?
病院は治療が目的ですが、介護はその方に合わせた生活を支える事が目的。
だからこそ、介護現場での看護師の役割はやり甲斐が大きく感じました。
健康寿命の延伸や介護予防を意識した取り組み、慢性疾患を抱えながらその人の望む形に近づけるケアを考えるなど、医師の指示ばかりにフォーカスしないオリジナルのケアか活きるって素晴らしいと感じたのです。
でも、介護施設でも決められた時間に決められたケアを提供する側面は強く、もっと柔軟に寄り添えたらと思っていました。
—— クラウドケアを知ったきっかけを教えてください
ある時、すごく魅力的な職員さんに出会ったんです。
その方は介護経験がないのに、利用者さんとの関わり方が本当に素晴らしくて。
「知識や資格じゃなくて、人間性が大事なんだ」と衝撃を受けました。
そして、もっと自由な形で、自分らしいケアができる場を探していた時に、クラウドケアを知り、「ここなら、私が目指したい介護ができるかも」と思い応募しました。
—— 出畑さんが影響を受けた魅力的な職員さんとは、どこで出会ったんですか?
その方とは 小規模多機能型居宅介護の施設で出会いました。
私はもともと病院から介護施設に転職し、特養やデイサービスなどを経験してきたんですが、「在宅のことも知らないと、高齢者の生活を本当に理解できない」と思い、小規模多機能型の施設でも働いてみることにしたんです。
そこで出会ったのが、介護の経験がないのに、利用者さんとの関わりが本当に素晴らしい職員さんでした。
カルテ上の情報ばかりにとらわれず、目の前の利用者さまと向き合う
—— どんなところが素晴らしいと感じたんですか?
まず、その方は カルテの情報に頼りすぎない んです。
介護の現場では、「この方は○○が好き」「こういう支援が必要」といった情報が事前に共有されます。
でも、その方は 実際に利用者さんと関わる中で、その人のことを深く知ろうとしていた。
例えば、ある利用者さんが「私は話すのが苦手」と言っていたんですが、その職員さんは「話すのが苦手」じゃなくて、「話すきっかけがつかめないだけ」だと気づいたんです。
利用者さんの持ち物や飾ってある写真を見て、「この時計、素敵ですね。どこで買われたんですか?」「この写真、昔旅行に行かれた時のものですか?」と話を広げる。
そうすると、利用者さんが少しずつ心を開いてくれる。
本当に大切なのは、目の前の人をよく見て、感じ取ることなんだということを、その方から学びました。
介護の世界では「知識がある=いい支援ができる」と思いがちですが、本当に大事なのは「その人を理解しようとする気持ち」。
その職員さんは、まさに 「人に寄り添うプロ」でした。
それを見て、「私ももっと、こういう関わり方ができるようになりたい」と思ったんです。
そして、介護の仕事をする上で大切にすべきことが、ガラッと変わりました。
—— それが、クラウドケアへの応募にもつながったんですね。
はい。私はそれまで、知識や資格にとらわれて、「自分は看護師として何ができるか」ばかり考えていました。
でも、その方を見て、「看護師だから」じゃなくて、「わたしだからできること」があるんじゃないかと思うようになったんです。
そして、もっと自分の強みを活かせる働き方を探していた時に、クラウドケアを知りました。
「ここなら、利用者さん一人ひとりに寄り添う介護ができるかもしれない」と感じたんです。
—— 実際に働いてみて、どんな良さを感じていますか?
自分の得意を活かせるところですね。
看護の知見をフル活用でき、ご家族やご利用者様のケアに繋げられる事にやり甲斐を感じます。
たとえば、通院同行ではその方の疾患や性格、生活状況からアセスメントをし、あらかじめ主治医に確認した方が安心な事柄を提案させていただいたり、
認知症の方の見守りでは、意味のないと思われがちな言動から考えられるリスクや想いを読み取り、ご家族へお伝えしたりすることができます。
クラウドケアでは自分のオリジナルを追求できます。
自分を道具として使い、人間力を活かしながら、おひとりおひとりに寄り添う
—— 出畑さんが介護の仕事をする上で、大事にしていることは何ですか?
私は 「人間力を活かすこと」 を一番大事にしています。
介護の仕事って、技術や知識ももちろん大切なんですけど、やはりいちばんは、 「人と人との関わり」 なんですよね。
利用者さんがどんな人生を歩んできたのか、どんな思いを抱えているのか、それを知ろうとする姿勢が、良いケアにつながると思っています。
—— 具体的には、どんなことを意識しているんでしょうか
「自分を道具として使う」という感覚です。
例えば、認知症の方との関わりでも、ただ話を合わせるだけではなく、その方がどういう気持ちなのかを考えながら対応するんです。
認知症の方って、とても敏感なんです。笑顔を作っていても、声がせかせかしていたら、それを見抜かれます。
以前は、知識や技術が大事だと思って働いていました。でも、それらは習えばできるけれど、なにか違うものを感じたんです。
まさに、人間力ですよね。利用者の方を深く知ろうとしたときに、自分を道具にして、その方が求めているものを引き出すんです。
例えば、持ち物やお部屋に飾っているもの所作などで、目の前の方を理解する。
そうして、その方に向き合うことで、警戒心の強い方も、こころを開いていただくことができました。
その時の相手に合わせて、自分の関わり方を変える。それが、「自分を道具として使う」という感覚です。
七変化じゃないですけど、その人にとっていちばん心地いいかたちを探るのが、私の中で大切にしていることです。
—— すごく深いですね! 他にもモットーや大事にしているキーワードはありますか?
「寄り添う力」 ですね。
これは、単に「優しくする」とか「話を聞く」だけではなくて、「その人がどうありたいか」を考えて関わることだと思っています。
介護って「お世話する仕事」と思われがちですが、私はそうじゃなくて、「その人がその人らしく生きるためのサポートをする仕事」 だと考えています。
だから、無理に何かをさせるのではなく、「この方にとって今の生活の中で、なにがいちばん大切なんだろう?」と考えることが大事。
そのためには、「観察する力」「想像する力」「柔軟性」 が必要だなと感じます。
—— 出畑さんの介護観、本当に素敵ですね。
ありがとうございます(笑)。
でも、これは私一人が頑張ることじゃなくて、介護に関わる人みんなが、人間力を活かせる環境が大切だと思うんです。
だからこそ、クラウドケアの「得意を活かす」という考え方は、とても働きやすいなと感じています。
自分の強みを活かして、無理なく前向きに働ける。
そんな環境がもっと広がったらいいなと思いますね。
——これから、チャレンジしたいことなどがありますか。
私は、看護師の資格を持っています。でも、それがゆえに、人間として、女性として、社会の中で興味の幅が狭かったのかなと思います。
転職をするにしても、看護師の資格を活かせるもの、と凝り固まっていましたが、これからはもっといろんなことにチャレンジしたいと思いますね。
そのひとの人格や教養、経験が積み重なるので、どんなかたちであっても、活かせると思っています。
視野を広げるために、いろんな経験をしていきたいですね。
今は、新たに、ストレスケアについても勉強したいと考えています。
介護は、こころを使って、からだを使って、自分の家族じゃない誰かのために、こんな一生懸命になるしごとなのに、現場として離職率が高い。
こころやからだを病んで、一生懸命やればやるほど、つらくなるひともいるので、そこをどうにかできないかなという気持ちがあります。
自分含めてですが、公私のバランスが取れないときがあって、あれは正しかったのか? という葛藤があるんです。
なので、そのような方々に役立てることがないか、と考えていたりします。
—— ありがとうございました。最後に、これからクラウドケアに応募しようか迷っている方へ、メッセージをお願いします。
介護って「資格がないとできない」「経験がないと難しい」と思われがちですが、本当に大事なのは「人に寄り添う気持ち」です。
クラウドケアなら、未経験でも安心してスタートできますし、研修やサポート体制も整っています。
私はこの仕事を通じて「人間性を活かすことができる仕事って素晴らしい」と実感しました。
「自分にできるかな?」と迷っている方も、ぜひ一歩踏み出してみてください!
あなたの「寄り添う気持ち」が、誰かの支えになります。
クラウドケアなら、自分自身の考える介護を実現できる
出畑さんのお話を聞いて、改めて、介護の仕事のやりがいを感じた方も多いのではないでしょうか。
クラウドケアなら、マニュアルではない、自分の考える介護を実現することができます。
「介護の仕事をやってみたい」「働き方を自由に選びたい」「人と関わる仕事が好き」。
そんな方は、ぜひクラウドケアで新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
常に笑顔を絶やさず、優しい口調でお話しされる出畑さんにインタビューをさせていただき、私自身も、あたたかい気持ちになった素敵な時間でした。
これからの出畑さんのご活躍を応援しています。
今回は、看護師から、介護の道を歩まれている出畑さんのインタビューをお届けいたしました。
(聞き手:けあむすび編集部 亀割)
▼前回のヘルパーインタビューはコチラ▼