こんにちは、けあむすび編集部です。
今回は、介護保険外サービス「Crowd Care(クラウドケア)」で、ヘルパーとして活躍をする玉木さんにインタビューを行いました。
保健師・看護師の資格を持つ玉木さんが、ヘルパーに応募したきっかけや、働きがいなどをお聞きしました。
早期退職後のキャリアに介護ヘルパーを選択
ーー玉木さんについて教えてください。
私のキャリアですが、東京大学医学部保健学科を卒業したあと、外資系コンピュータメーカーに入社をし、システム開発に携わっていました。
30歳のときに、医療や看護の道を再度目指そうと、保健師・看護師の資格を取得するため、東京大学の社会人枠を受験し、編入しました。
その後、東京大学医学系大学院健康科学・看護学専攻に進学し、遠隔医療と高齢者の健康管理に関する研究に取り組みました。
卒業後は、医療や看護に関する団体や研究所、企業で勤務をし、保健医療・看護・介護に関する調査・研究、政策提言、研修や相談等を行ってきました。
保健師・看護師の資格は持っているのですが、臨床経験はなく、いつか介護の仕事に携わりたいと考えていました。
2年前に勤めていた企業を早期退職した際に、クラウドケアで働くヘルパーの方の記事をたまたま目にし、自分もできないだろうかと思い、問い合わせをしました。
自身のルーツは松下村塾を開いた玉木文之進! 介護と教育の二刀流に
ーー長きに渡り、医療や看護に携わっていらっしゃったのですね。
はい。実は、教育の仕事もしています。
現在の日本では、60歳の定年再雇用の処遇問題が大きくなってきていると思います。
私自身も、定年に近づいたときに、これからどういったことができるのか、ということを考えました。
その時に、30歳で大学を再受験をした経験もあり勉強を教える自信はあったので、10代の若者たちのために、なにか役立てることはないかと考え、塾とも家庭教師とも違う、江戸時代の「寺子屋」のようなことができないか、と思ったんです。
こういったことは、タイミングですね。
友人から、読み・書き・計算を基本に自主的に勉強習慣を身につけさせてほしいと教育相談を受けたり、自身のルーツが、松下村塾を開いた、吉田松陰の叔父・玉木文之進にある、といったことが分かったり、なにか運命的なものを感じて。
現在は、クラウドケアのヘルパー以外に、教育関連の仕事を自身で始めました。
シンプルに二刀流です(笑)
ーー現在は、クラウドケアでヘルパーの仕事をしながら、教育のお仕事もされているのですね。クラウドケアではどんなお仕事をされていますか
クラウドケアでは、定期的に複数名の方を担当させていただいています。
安定して、同じ曜日・同じ時間帯に、同じご利用者さまをケアできる点は、クラウドケアで働く利点と感じています。
もちろん、初めての場合は単発になることもありますが、相性が良ければ、マッチングが継続できます。
先ほどお話したとおり、教育関連の仕事もしているので、時間帯が決まっていると、助かります。
私は、保健師と看護師の資格を持っていますが、介護の実務の経験はありませんでした。
家事支援や、付き添いなどは問題ないと思っていましたが、要介護度の高いかたのケアをいきなりするのは、少し不安がありました。
ですので、仕事を始める前に、クラウドケアにはその旨を伝えて、まずは見守りや家事支援中心の仕事をマッチングするようにしてもらいました。
医療行為はしない、と言ってもらえたのも安心しました。
少しずつ慣れていって、徐々に自分にできることが増えています。
ーークラウドケアで働く中で、印象に残っていることがありますか。
ご利用者さまを定期的にサポートしていますと、自然とたくさんのコミュニケーションを取ることができます。
この関わりの時間が長くなると、これからもずっと関わり続けたい、と思う経験ができたことです。
老いや障害は、必ずしも病気ではありません。
ですので、最初はできていなかったことが、私がサポートしていく中で、できるようになってきます。
その時に、ヘルパーとして、ご利用者さまと大切な時間を長くともにすることができて良かった、と感じます。
ひとに関わるということは、自分自身に返ってくるということ
ーー介護の仕事を通じて、新たな発見があったのですね。
そうですね。ヘルパーの仕事も、教育の仕事をしていても感じることですが、ひとに関わるということは、自分自身に返ってくることだと思います。
高齢者に関しては、自分の将来を見ている。
10代の若いひとは、過去の自分を見ている、あるいは親である自分を見ている感覚です。
ひとに関わるというのは、そういうことなんだなと。
だから、自分のことを振り返る、自分の人生を考えるのに、こんなにいい仕事はないと思います。
ーーありがとうございました。最後に、介護ヘルパーの仕事を検討されている方へ、メッセージをお願いします。
まずは、介護の仕事をやってみてはどうでしょうか。このひとことかもしれません。
「介護」は、「珍しくて誰もやっていない仕事」ではなく、国際的に課題になっていることでもあります。
自分自身もいつかは、サービス受ける側になるかもしれません。
それに、自分の親のことを考えるきっかけにもなると思います。
だったら、先に、介護の仕事をやってみてはどうでしょうか。
もし、不安や心配があれば、クラウドケアに相談してください。
まずは恐れず、あなたの介護への第一歩を。
介護というと、それぞれ固定概念があると思いますが、もっともっと自由でいいと、思っています。
これからも、新たなチャレンジを
玉木さんは、勤めていた企業を早期退職され、介護ヘルパーと、教育の仕事を新たに始められ、さまざまな経験をされているようです。
玉木さんがおっしゃるように、ひととの関わりを通じて、自身や家族のことを考えるきっかけになることがあると思います。
これからの玉木さんのご活躍を応援しています。
今回は、介護と教育の仕事を二刀流で行う玉木さんのインタビューをお届けいたしました。
(聞き手:けあむすび編集部 亀割)
前回のヘルパーインタビューはコチラ▼